Stay The Course

皆さま、こんにちは!(こんばんは!)いつも当ブログを見ていただき、誠にありがとうございます。

NISA口座をネット証券で開設したし、買うべきものもある程度わかった・・・でも長い期間、ひたすら継続が必要なんだよね、出来るかなぁ?

以前、S&P 500というアメリカの代表的な株式インデックスに投資をした場合、1950年〜2020年の歴史を振り返ると、どんなに悪い期間を切り取っても、15年以上の長期投資であれば資産が増えている、と説明いたしました。

「パワーー」記事内、「アラフィフは手遅れなのか?」の項目を参照ください

もちろん、過去は未来を保証するものではありませんが、それでも勝つ確率が高いというのであれば、投資をしていきましょう、というのが筆者のスタンスです。少なくともインフレに負けないようにしなければなりません。

とはいえ、老後という目的地に向かって、長期にわたる嵐のような航海を乗り切ることは、なかなか難しいことは確かです。

そこで今回は、アラフィフが長期投資できない理由とその解決策、について書いてみます。以前の記事内容と重複する箇所がありますが、大切なことでもありますので、繰り返す価値はあるかと思います。

投資期間が短いという不安

15年以上といっても、60代・70代ではお金が必要になってくるわけで、十分な投資期間を確保できるのかなぁ

厚生労働省の令和5年簡易生命表の概況によりますと、男性の平均寿命は81.09歳、女性は87.14歳、となっております。(出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life23/dl/life23-15.pdf

また、WHOによる2024年版の世界保健統計によりますと、男女平均寿命が最も長い国は84.5歳で日本でした。(出典:https://www.who.int/data/gho/whs-annex/

つまり、アラフィフにとって今後3〜40年は投資期間を確保することが出来るわけです。この時間をフルに有効活用するためには、老後生活に入ったら資産を全て売却して現金化するのではなく、資産を取り崩しながら投資を継続すればよろしいのです。

実際に試算してみましょう。

条件:55歳から65歳まで毎月5万円を積み立てた後、積み立てを停止して、その後は投資を継続しながら毎月6万円を取り崩していく(※リスク・リターンは、過去30年のS&P 500インデックスの円ベースを参照)
※三菱UFJアセットマネジメント様のサイト(https://www.am.mufg.jp/tool/simulation_tsumitate.html)にて試算

積み立て完了時、1,133万円に資産が膨れ上がりました。ここでは少々悲観的に見て、成績下位30%の872万円であったとします。

ここでも少々悲観的に見て、成績下位30%であったとしますと、96歳4ヶ月で資産が尽きる試算となりました。

いかがでしょうか?65歳時点で全て現金化した場合、77歳1ヶ月で資産が尽きますが、投資を継続しながら資産を取り崩すことによって、資産寿命を大きく延長させる可能性を秘めているのです。アラフィフにはまだまだ十分な投資期間が残されている、といえるのではないでしょうか。

元本割れのリスクを過度に恐れる

そうはいっても、株価の大暴落があったら、元本割れする可能性もあるんだよね・・・アラフィフはやり直しがきかないから、怖くないかなぁ

そのお気持ちは良くわかります。そもそも、そのような恐怖はどこからくるのでしょうか?よくよく考えてみますと、結局のところ、投資の知識・経験不足と投資の手法(リスク管理)に問題があるのではないでしょうか。順番に見ていきましょう。

①投資の知識・経験不足

投資対象としての株式は、長期的に見て右肩上がりの成長が期待できる金融資産であります。株式が長期的に右肩上がりの成長を遂げる理由は、いくつかの要因が考えられますが、最も重要な要因としては「企業の利益成長」があります。そして、常にこのような「成長企業」が株式市場を牽引する仕組みになっているため、株式の価値は長期的に上昇し続けるのです。

例えるならば、株式投資とは、3・2・1・0・-1・-2の数字からなる6面体のサイコロを振るようなものといえるでしょう。

この6面体のサイコロでは、各目が出る確率は1/6で、期待値(出る目の平均)は
(3+2+1+0-1-2)÷ 6 = 0.5となります。

短期的には、0・-1・-2の目が多く出て、リターンがマイナスとなるかもしれません。しかしながら、長期的には、リターンは期待値であるプラスに収束していきます。

この長期的な株式の成長を信じるからこそ、株式に投資を継続するのであり、短期的なマイナスリターンに惑わされないのです。逆にいえば、信じられない方は、株式に投資をするべきではありません。

②投資の手法(リスク管理)

アラフィフともなりますと、老後生活までに残された時間を見て、何とかしなきゃ、と焦る気持ちばかりが先行するがゆえに、リスクを取り過ぎてしまうようです。アラフィフにとって、リスクを取り過ぎることは、リターンの期待値を自ら下げる行動である、ことは以前に書きました。

「ゆっくりお金持ちになる」記事内、「リスクとは?」の項目を参照ください

リターンの期待値が下がるだけならば、まだ良いのですが、長期投資という航海から離脱してしまっては、少しでも豊かな老後生活という目的地に到達することは出来ません。

そこでまず、積み立て期は余剰資金の範囲で投資することで、心理的負担を軽減することが大切です。投資にはリスク(価格変動の振れ幅)がありますので、短期的にはマイナスになることもあります。近い将来に必要となるお金や生活防衛資金(生活費や万が一の際にすぐ使える資金)まで投資に回してしまうと、短期的な価格変動に心の平静を保つことが難しくなり、長期にわたって投資を継続することが出来なくなってしまいます。

次に、取り崩し期は下図のスライダーバーのように、金融資産に占めるリスク資産(株式など)の割合を調整することで、予期せぬ大暴落に備える必要があります。大暴落によりリスク資産が半減しているにもかかわらず、平時と同じように取り崩すことは資産寿命を縮めることに繋がります。平時にリスクフリー資産(現預金など)の割合を増やしておき、リスクフリー資産から取り崩すことで、大暴落を乗り切りましょう。ちなみに筆者は、退職金をそれに当てようと画策しております(笑)。

まとめ

アラフィフでも適切な戦略を取れば、長期投資は十分可能です。

余剰資金で投資することが大切と書きましたが、アラフィフともなると、その余剰資金ですら大きなお金になることもあるでしょう。本来であれば、少額からの投資を始め、日々の価格変動に慣れるなどの経験を積みながら、資産形成を進めるのがベストとは思います。しかしながら、アラフィフにはそのような余裕はありません。

投資の三原則を守り、投資の知識をしっかりと理解した上で、リスク管理を意識することが、アラフィフにとっての資産形成を成功に導く秘訣となるでしょう。

アラフィフさん

どこにでもいそうなアラフィフ会社員です。

夫婦と子供2人の4人家族で過ごしております。

老後生活に向けた不安を悩み・考える日々を通して、将来が少しでも豊かなものとなるよう、読者の皆さまとともに歩んでまいりたいと思います。

2024年度に日商簿記2級と3級・FP技能士2級(25年3月取得見込)と3級の資格を取得しました。

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