干し草の山自体を買いましょう

皆さま、こんにちは!(こんばんは!)いつも当ブログを見ていただき、誠にありがとうございます。

今回は、アラフィフの資産形成にとって、インデックスファンドに投資すること(以後、インデックス投資といいます)が何故推奨されるのか、その本質について書いてみたいと思います。

※インデックスとは、とある市場の動きを表す指数のことをいい、ファンド(投資信託)とは、その道のプロにお金の運用をお任せする金融商品のことをいいます。

自動的に分散投資してくれて、リスクが低減

インデックス投資は、とある市場の平均リターンを狙うものであり、インデックスと連動するように、インデックスを構成する同じ銘柄・同じ比率で自動的に運用されます。広く分散されたインデックスに連動するファンドであれば、安定して期待されるリターンを得る(リスクを抑えつつ、リターンを最大化する)確率が高まります。

このあたりの説明については、「ゆっくりお金持ちになる」の記事内、「リスクを抑えつつ、リターンを最大化するために」の項目をご参照ください

ここで重要なことは、「広く分散された」インデックスであること、であります。例えば、下記のようなインデックスが挙げられます。

・MSCI ACWI(Morgan Stanley Capital International All Country World Index)
日本を含む先進国23か国と新興国24か国の2,687銘柄で構成され、世界の株式市場の時価総額全体のうち約85%をカバーする(2024年10月時点)

・MSCI コクサイ
日本を除く先進国22カ国の株式市場の動向を示す株価指数であり、約1,300の銘柄で構成され、その時価総額は、全世界の株式市場の70%以上をカバーする

・S&P 500
アメリカの株式市場の動向を示す代表的な株価指数であり、500銘柄の株価をもとに算出され、アメリカの株式市場全体の時価総額の約80%をカバーする

・NASDAQ 100
世界を代表する革新的な企業が集結するアメリカのNASDAQ市場に上場する、金融銘柄を除く、時価総額上位100銘柄で構成される

そして、これらの「広く分散された」インデックスに連動する「低コスト」なファンドに「長期」にわたって投資をしていくことが、投資の三原則にかなう資産形成の方法となります。

なお、投資の三原則とは外れるのですが、ファンドを選択する際の要素として、「純資産総額が多い」と良いといわれています。これは、純資産総額が少ないと、運用会社の収益性が低く、ファンドが途中終了する可能性が高まるからなんですね(これを繰り上げ償還といいます)。繰り上げ償還されますと、その時点でプラスであろうがなかろうが強制的に利益確定されますので、長期投資には不利になってしまいます。

比較的、低コストである

基本的に、インデックスファンドは、アクティブファンドと比較して「低コスト」であります。そして、ファンドのコストはリターンとは違って、確定的に発生するものですから、リターンからコストを差し引いた実質リターンを最大化するためには、目に見えるコストを最小化することで有利に働くわけです。

このあたりの説明は、「Double Chance?」の記事内、「インデックスファンドとアクティブファンドとは?」及び「確定的に明らか」の記事内、「低コストの重要性」の項目をご参照ください

上記記事内でも書きましたが、インデックスファンドをアウトパフォームできるアクティブファンドは長期になればなるほど少なくなることからしますと、確率論的にいっても、インデックスファンド以外の投資対象を選択することはなかなか難しいのはではないでしょうか。

手間がかからない(時間の有効活用)

インデックス投資は、個別株投資とは異なり、市場全体に投資するため、有望な企業を分析・選定する手間が不要であります。また、個別株投資は企業業績やポートフォリオ(資産の組み合わせ)のリバランスに応じて、売買が頻繁になりがちであるのに対し、インデックス投資は長期保有が原則で、リバランスも自動で行われます。

いうなれば、インデックス投資とは、将来どの企業が成長して、どの企業が衰退するかはわからない、との立場から、広く分散された市場全体に長期投資して、市場平均のリターンを狙いましょう、という投資手法なわけです。インデックス投資の父ともいわれるジョン・ボーグルの名言「干し草の山の中から針を探そうとするのはやめて、干し草の山自体を買いなさい」というのは、まさにこのことを表しております。

このため、インデックス投資はどのファンドを購入するかを最初に決定して、一括で購入するか、一定額で定期積み立てするか、については議論の余地がありますが、いずれにしましても、あまり手間をかけることなく、お金が増えるのをじっと待つことになります。つまり、本業や趣味・家族との時間を確保しやすい、別な意味で人生を豊かにする投資手法ともいえるでしょう。

まとめ

このように、インデックス投資は時間を節約しながら、資産を増やす手法として非常に優れています。

筆者の場合、インデックス投資を開始してから、お金に働いてもらっているという感覚が強くなり、不思議なことに、自己の時間を有効活用しようという意欲が湧いてきました。簿記やFPの資格を取得しましたのもその影響といえます。また、将来増えるであろうお金を、少しでも長くその価値を引き出すため、健康に気を配るようになり、毎日ウォーキングをしている次第です(笑)。

アラフィフさん

どこにでもいそうなアラフィフ会社員です。

夫婦と子供2人の4人家族で過ごしております。

老後生活に向けた不安を悩み・考える日々を通して、将来が少しでも豊かなものとなるよう、読者の皆さまとともに歩んでまいりたいと思います。

2024年度に日商簿記2級と3級・FP技能士2級(25年3月取得見込)と3級の資格を取得しました。

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