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お金を「広く分散された」株式インデックスに連動する投資信託に「長期」にわたって投資する、その理由もわかってくるにつれて、ちょっとづつ将来が明るくなってきたような気がするな・・・あと「低コスト」だっけ?
そうですね!歴史を研究し、学んできた先人の方々の知恵は、老後生活に向けての長期にわたる嵐のような航海を乗り切るための海図のようなもの、といえるでしょう。海図もなしに目的地にはたどり着けませんよね。
今回は、アラフィフにとって必要な、株式インデックス投資に必要な三原則、最後のひとつ「低コスト(な投資信託)」について書いてみたいと思います。
株式インデックス投資におけるコストとは?
コストとは、投資信託を運用する際にかかる費用のことをいいます。主なコストとしては、購入時手数料・信託財産留保額・信託報酬の3つがあります。下の図を見てください。

こちらは、楽天証券で販売している、有名な投資信託である「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の目論見書となります。こちらに、先程のコストについて記載があります。
・購入時手数料 :投資信託を購入する時に、販売会社に直接支払う費用をいいます。申し込み価額の数%をその費用として支払います。(換金時に支払うこともある)この場合は無料(ノーロード)となっております。ここは0でないと論外と思います。(笑)
・信託財産留保額:投資信託を購入または解約する時に、手数料とは別に徴収される費用をいいます。販売会社が受け取るのではなく、信託財産に留保されます。この場合は無料となっております。ここも0でないと論外と思います。(笑)
・信託報酬 :投資信託を保有している間、信託財産から間接的に支払われる費用をいいます。投資信託の保有額に応じて、運用会社・販売会社・信託銀行に日々支払われており、年率で表されます。この場合は0.05775%(税込)となっております。実質、ここのコスト比較になると思います。
また、それ以外にも実際に運用してみないとわからないコストがあり、目論見書のコストと差が生まれることがあります。これを「隠れコスト」といい、これを合わせた実質コストについては、運用報告書に記載があります。

こちらは、同じ投資信託の運用報告書になります。実質コストは、年率0.131%となっており、名目コストと約0.074%の差(隠れコスト)がありますね。この投資信託は、それほど差はありませんでしたが、中にはこの差が大きい投資信託もありますので、ご注意ください。
低コストの重要性
ではそもそも、何故「低コスト」であることが重要なのでしょうか?
それは、リターンはどれくらい得られるかはわからないけれども、投資信託にかかるコストは確定的に支払わないといけないからです。
「お客様、こちらの投資信託は、限られたお客様のみにご案内している商品です・・・信託報酬はわずか1.00%で、小さなコストで十分なリターンが期待できる商品となっております。もちろんリスクがありますので減ることもありますが、将来の生活資金にご不安を感じておられるなら、是非ご購入を検討ください、今ならキャンペーンで・・・」
皆さまは、こんなセールストークを受けたら、いかがされるでしょうか?即座に心の中で「高っか!」と思わなければいけません。具体的に試算してみましょう。
条件:積立額 5万円/月 リターン(運用利回り)5%/年 積立年数 30年 信託報酬率 0.14%と1.00%で比較
※「信託手数料シミュレーション」様のサイト(https://fukurimagic.com)にて試算
信託報酬率1.00%の場合、30年間の支払信託報酬額は621万円となりました。

信託報酬率0.14%の場合、30年間の支払信託報酬額は94万円となりました。

いかがでしょうか?その差、527万円は決して小さくない額かと思います。「低コスト」の重要性をよく表してますよね。
まとめ
株式インデックス投資が「低コスト」であることは、長期的なリターンを最大化するためには極めて重要な要素です。

コストが多少かかっても、その分リターンが大きければ良いんじゃないかな?
将来の大きなリターンが保証されているならば、それで良いかと思いますが、実際はそのようなことはありません。あったら、それは詐欺です(笑)
また、「過去〇〇年はこれだけのリターンがありました」と説明があるかもしれませんが、それは、あくまでも過去のデータであり、未来を保証するものでは決してありません。
それに、ハイリターンであることは、ハイリスクであることも忘れてはなりません。ハイリスク・ハイリターンとはどういうことか、については
「ゆっくりお金持ちになる」の記事内、「リスクとは?」の項目をご参照ください
https://around-fifty.online/ゆっくりお金持ちになる/#rtoc-1
投資信託の期待リターンの大小は、コストの大小と関連性はありません。「購入時手数料」「信託財産留保額」は無料であることは当然として、「信託報酬」のコスト負担を最小限にし、資産を効率良く増やしていきたいですね。
なお、具体的な投資信託の選択については、別の回に譲りたいと思います。
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